第72回
朝日広告賞 入賞作品一覧
「一般公募・新聞広告の部」の応募総数は、昨年より200点以上多い1744点。候補作品が40点余りに絞られた段階で中間講評を実施し、各審査委員それぞれが評価するアイデアやクリエーティブについて意見を述べました。
審査の結果、大塚製薬による課題を扱った佐々木裕史さん、武田亜輝子さん、近藤拓海さんの作品が最高賞に輝きました。
朝日広告賞
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賞名 朝日広告賞 広告主 大塚製薬 課題 ポカリスエット 受賞者 佐々木裕史、武田亜輝子、近藤拓海 タイトル まだ、練習中なだけ。 段数 二連版30段 - 川口清勝氏
- ポカリスエットの課題の応募作は、スポーツなどの晴れ舞台に立つ人を応援するメッセージが多い。この作品は、いまだ何者でもない「どこにでもいるティーンエイジャー」を応援している感じがする。写真のフレッシュさもあいまって、とてもチャーミングな提案。
- 国井美果氏
- ｢まだ、練習中なだけ。｣というコピーに好感。｢これからが本番。羽ばたくから見ていて！｣という言葉が続きそう。コピーも写真も、爽やかに、清らかに仕上げている。
- 副田高行氏
- 朝日広告賞は、今までに見たことがない表現、プロもハッとするような表現がふさわしい。そういう意味で注目した作品。
準朝日広告賞
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賞名 準朝日広告賞 広告主 コマツ 課題 あなたの考えるコマツのブランド広告を、自由に発想してください。 受賞者 髙橋窓太郎、横倉清恵 タイトル たのしい、瞬間。 段数 15段 - 児島令子氏
- トンネルや橋を造るコマツの仕事の原点は、誰にでも覚えのある、子ども時代の｢作ってみよう｣｢やり遂げよう｣という思いではないか。コマツの社会的使命を子どもの世界を通して上手く伝えている。人材募集としても機能する広告だと思う。
- 箭内道彦氏
- 一人ひとりの人生に対して、あるいは先の見えない社会に対して、希望を与えるメッセージになっている。
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賞名 準朝日広告賞 広告主 天下一品 課題 天下一品 こってりラーメン 受賞者 与座郁哉、渡邉裕 タイトル ［1］天一の標識：実はこの標識ぜんぶ、天一の広告です。［2］天一の標識：この標識を見たら、天一を思い出してください。 段数 ［1］［2］15段 シリーズ 2点シリーズ - 児島令子氏
- この広告を見た人は、｢車両進入禁止｣の標識を見るたびに、「天下一品」を思い浮かべると思う。「街の標識」と「街のラーメン屋」の距離感や温度感もよく合っている。“刷り込み”が上手く、｢“天一”に行こうかな｣と思わせる。
- 副田高行氏
- 「こう来たか！ 新しい！」と思った。
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賞名 準朝日広告賞 広告主 パイン 課題 「パインアメ」の美味しさを伝える広告 受賞者 大場さわ タイトル ［1］［2］上を向いてなめよう 段数 ［1］［2］二連版30段 シリーズ 2点シリーズ - 川口清勝氏
- ウクライナの国旗の色づかい。戦争を想起させるネガティブな表現になりそうなところを、｢上を向いてなめよう｣とカラッと言えているところがいい。
- 小杉幸一氏
- 最初は｢かわいいな｣｢ポップだな｣と思っただけだったが、改めて見てウクライナの国旗の色であることに気づいた。世界情勢に対する意識を持っているかどうかが試されているような気もした。ポップでポジティブなメッセージは、ずっと見ていても飽きない。
- 篠原ともえ氏
- パインアメがおいしそうで、質感も感じられるすてきな絵。軽やかで、喜びにあふれていて、見ていて前向きになれる。ウクライナの国旗の色だと後から気づいたが、旗に寄せすぎていないところが潔くて気持ち良い。
入選
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賞名 入選 広告主 新潮社 課題 「新潮文庫」新しい読書体験の提案 受賞者 栗本真亜人、山﨑広也、坂本忠謙 タイトル ［1］［2］［3］心の中にいる人。 段数 ［1］［2］［3］15段 シリーズ 3点シリーズ - 葛西薫氏
- 魅力的なイラスト。
- 国井美果氏
- イラストの意味がよく分からないが、目が離せない。引力のある作品。新潮文庫の奥行き、物語に引き込まれる感覚、現実と虚構を行き来する楽しさ、摩訶不思議さが伝わってくる。コピーがなくても雄弁。
- 佐藤卓氏
- 何の物語か分からないが、いろいろと想像させるイラスト。アイデアが面白い。
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賞名 入選 広告主 新潮社 課題 「新潮文庫」新しい読書体験の提案 受賞者 山路晃平、桝屋直人 タイトル 人間って、やっぱり面白い。 段数 15段 -
賞名 入選 広告主 地球の歩き方 課題 地球の歩き方 受賞者 砂田肇、山﨑広也 タイトル これも、いい旅。［1］宿から出なかった。［2］１枚も撮らなかった。［3］予約をしてなかった。［4］事前に調べなかった。［5］いっしょに行動しなかった。［6］名物を食べなかった。 段数 ［1］-［6］小型（天声人語左） シリーズ 6点シリーズ - 国井美果氏
- 旅というのは予定調和にいかないもの。自由な旅の良さが伝わる表現で、『地球の歩き方』らしい。自分もこのような旅がしたいと思った。
- 箭内道彦氏
- 決まりきった旅にとらわれすぎていることへの批評を軽やかにやっている。
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賞名 入選 広告主 浅田飴 課題 企業広告 受賞者 菅原夏凪、堂福大成 タイトル 君は何に声を枯らす？ 段数 15段 - 葛西薫氏
- ｢君は何に声を枯らす？｣と、自分に問われているような気がした。この呼びかけの言葉がすばらしいと思った。
- 国井美果氏
- 暑苦しくて強いメッセージだが、ペンギンが怒鳴り合っている写真をチョイスしたことで、説教臭くなっていない。とても心に響いた。
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賞名 入選 広告主 新潮社 課題 「新潮文庫」新しい読書体験の提案 受賞者 栗本真亜人、山﨑広也、坂本忠謙 タイトル ［1］［2］作家の描く物語。 段数 ［1］［2］二連版30段 シリーズ 2点シリーズ - 浅葉克己氏
- ジャガイモのモノクロ写真が良い。
- 副田高行氏
- モノクロの写真のトーンに新しさを感じる。
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賞名 入選 広告主 富士急行 課題 富士急ハイランド 受賞者 浦野夏実、岩田奎、大森廉、永倉航介、寺嶋玲美 タイトル 卒業 段数 二連版30段 - 佐藤卓氏
- コロナ禍がせっかく落ち着いたのに……と思わせるビジュアルが効果的でユニーク。
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賞名 入選 広告主 新潮社 課題 「新潮文庫」新しい読書体験の提案 受賞者 川又音、中馬拓人、高橋かのん タイトル 本って広告出なくてサイコー 段数 15段 - 児島令子氏
- ｢本はすばらしい。あなたの空想力を育みます｣といったアプローチではなく、若者たちが普段見ているSNSやYouTubeと同じラインに本を持ってきて、｢本もいいよね。広告がないから没頭できるよ｣と、若い世代の気分を捉えて伝えているところが良い。
- 小杉幸一氏
- AI画像も、打ちっ放しのタイポグラフィも、ターゲットの人格にちゃんと狙いを定めている感じがする。
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賞名 入選 広告主 トンボ鉛筆 課題 TOMBOWの文具のブランド広告 受賞者 山本明日果、門田陽 タイトル 光 段数 二連版30段 - 篠原ともえ氏
- このビジュアルが実際に新聞に掲載されたらびっくりすると思う。鉛筆の質感が上手く出たら格好いいだろうし、｢消す｣ことでブランドの答えを出しているところもすてき。
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賞名 入選 広告主 天下一品 課題 天下一品 こってりラーメン 受賞者 田島由紀子、辻村郁子 タイトル きのうたべたやつ 段数 二連版30段 - 児島令子氏
- 子どもの土遊びで作ったラーメンは、見る人によっては｢不潔｣｢汚い｣と思うだろうが、自分は｢子どもってすごい。天下一品のラーメンがおいしかったんだな｣と思った。パンクな感じがする作品で、あまり見たことのない表現に好感を持った。
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賞名 入選 広告主 地球の歩き方 課題 地球の歩き方 受賞者 鎌田優作、田崎雄也 タイトル ［1］いつかの冒険と、再会しよう。：名前の知らないアマゾン川に、心が動いた。［2］いつかの冒険と、再会しよう。：たった数十メートルでも、れっきとした万里の長城だった。［3］いつかの冒険と、再会しよう。：いつもの道に、ウユニ塩湖があらわれた。 段数 ［1］［2］［3］15段 シリーズ 3点シリーズ - 浅葉克己氏
- 応募が多かった『地球の歩き方』の作品の中で、目にとまった作品の一つ。
小型広告賞
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賞名 小型広告賞 広告主 天下一品 課題 天下一品 こってりラーメン 受賞者 小林亮太、武田優美 タイトル ［1］あっさりした現実にはこってりがいる！：退職篇［2］あっさりした現実にはこってりがいる！：失恋篇［3］あっさりした現実にはこってりがいる！：デートの誘い篇［4］あっさりした現実にはこってりがいる！：旅行篇［5］あっさりした現実にはこってりがいる！：イメチェン篇［6］あっさりした現実にはこってりがいる！：仕送り篇 段数 ［1］-［6］小型（天声人語左） シリーズ 6点シリーズ -
賞名 小型広告賞 広告主 救心製薬 課題 ニューノーマル時代を生きる責任世代に「救心錠剤」 受賞者 上原美樹、熊倉俊 タイトル ［1］-［15］地味なストレスが 地味にキく 段数 ［1］-［15］小型（天声人語左） シリーズ 15点シリーズ
審査委員賞
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賞名 審査委員賞（デザイン賞） 広告主 マルタイ 課題 若い世代が『マルタイラーメン』を食べたいと感じるような広告 受賞者 加藤皓之進、田中賢一郎、寺西安奈 タイトル ラーメンタベタイ 段数 15段 - 葛西薫氏
- 応募作品の中でいちばん惹かれた。パッケージから発想したレタリングが見事。ラーメンが食べたくなった。シンプルで分かりやすい。
- 佐藤卓氏
- タイポグラフィだけで勝負していて、しかもおいしそう。すばらしい作品。
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賞名 審査委員賞（イラストレーション賞） 広告主 地球の歩き方 課題 地球の歩き方 受賞者 濱田陽平、山田清勢、梶原良太 タイトル 分厚くなって、帰っておいで。 段数 二連版30段
学生奨励賞
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賞名 学生奨励賞 広告主 トンボ鉛筆 課題 TOMBOWの文具のブランド広告 受賞者 中野みく タイトル ねむねむくまさん 段数 15段 -
賞名 学生奨励賞 広告主 新潮社 課題 「新潮文庫」新しい読書体験の提案 受賞者 柴田麻友 タイトル ［1］現実も未知（リアル）だ。：トンネル［2］現実も未知（リアル）だ。：階段［3］現実も未知（リアル）だ。：町 段数 ［1］［2］［3］15段 シリーズ 3点シリーズ
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