2018年度 第67回
朝日広告賞 入賞作品一覧Past2018
「一般公募の部」の応募総数は1724点。候補作品がおよそ38点に絞られた段階で中間講評を実施。各審査委員から注目した作品への感想や推薦理由が語られました。総合的には、「例年以上にイラストの秀作が多かった」という意見が多く、また、昨年に続いて学生の応募者数が大きく伸びました。
審査の結果、パナソニックによる課題を扱った長岡華子さんの作品が最高賞に輝きました。
朝日広告賞
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賞名 朝日広告賞 広告主 パナソニック 課題 乾電池エボルタNEO 受賞者 長岡華子 タイトル 長持ち 段数 全15段 - 葛西薫氏
- 絵がいい。絵にいろいろな要素が含まれていて、コピーがなくても解決できている。本人が亡くなっても懐中電灯が光り続けているという様子が伝わってきた。
- 川口清勝氏
- ジワッとした絵の質感が絶妙。描かれているのは静の世界だが、力強い。
- 国井美果氏
- 予備審査のときから“秒”でいいなと思っていた作品。しゃれているし、絵もうまい。
- 児島令子氏
- 長持ちする乾電池の機能が、コピーがなくてもわかる。世界中の誰が見てもわかるビジュアル。ムンクの「叫び」のようなタッチもユーモラス。ブラックユーモアがある。
- タナカノリユキ氏
- 絵がうまい。心象風景に残る。長く深く刺さるコミュニケーション。
- 箭内道彦氏
- サヴィニャックの作品が持っているような、言葉の要らないコミュニケーション。
準朝日広告賞
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賞名 準朝日広告賞 広告主 トンボ鉛筆 課題 TOMBOWの文具のブランド広告 受賞者 除本綾乃 タイトル これから、ここから。 段数 全15段 - 葛西薫氏
- 年ごろの少女たちが共通して持っている気持ちというか、そういうものが伝わってくる。泣けてくるような、懐かしいような、感じるものがある作品。
- 箭内道彦氏
- 鉛筆の持っているもろさと強さの両方が表現されている。
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賞名 準朝日広告賞 広告主 カメヤマ 課題 ローソク・キャンドル 受賞者 滝沢奈津子 タイトル ［1］ローソク・キャンドル：おフロ編 ［2］ローソク・キャンドル：瞑想編 ［3］ローソク・キャンドル：お勉強編 段数 ［1］［2］［3］全15段 シリーズ 3点シリーズ - 川口清勝氏
- 若い子たちにもロウソクを使ってほしいという広告主の思いが伝わってくる。今の若い女の子だったらロウソクをこう使う、ということも絶妙なイラストで表現できている。
- 国井美果氏
- 「アロマキャンドル界に殴り込み」という感じで、今までのカメヤマのイメージではないところがおもしろい。
- 児島令子氏
- よく見ると、部屋のカーテンも、風呂のタイルも、すべてロウソク柄。夢に出てきそうなぐらいのロウソクづくし。カメヤマというと仏壇のロウソクのイメージが強いが、力技でここまでやると、若い子向けの“リ・ブランド”といっても無理を感じない。実写でやったらウソっぽくなったと思うが、イラストの力でウソっぽさを超えた。
- 中島信也氏
- おしゃれなキャンドルではなく、カメヤマのローソクでこの表現をやったところがよかった。気合いを感じたし、表現が商品にきちんと落ちていた。
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賞名 準朝日広告賞 広告主 救心製薬 課題 責任世代の方に「救心錠剤」 受賞者 島田彩、平岡咲、本村仁 タイトル 心はへいせいでありたい。 段数 全30段（二連版） - 児島令子氏
- 元号のネタは、今年絶対出てくると思っていた。実際の広告でもたくさんある。この作品は、元号を隠してドキドキしているというシチュエーションが、なかなかいいと思った。
入選
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賞名 入選 広告主 牛乳石鹸 課題 カウブランド赤箱（化粧石けん） 受賞者 山形孝将、松金里佳、竹内希光、鼎 由起子、吉田圭佑、牛嶋李紗、高瀬実李、加藤春日 タイトル 校則で禁止されていない、香水。 段数 全30段（二連版） - 佐藤卓氏
- 香りを感じる写真。
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賞名 入選 広告主 トンボ鉛筆 課題 TOMBOWの文具のブランド広告 受賞者 北上由理 タイトル きらきらぼし 段数 全30段（二連版） - 葛西薫氏
- きっとピアノが欲しくて、鉛筆で描いたピアノに手をのせて「きらきらぼし」を弾いているんだろうなと想像できる。ひと目で惹かれた。
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賞名 入選 広告主 警視庁犯罪抑止対策本部 課題 特殊詐欺 受賞者 呉屋勝正 タイトル 違い、気づけますか? 段数 全15段 - 佐々木宏氏
- 上下に２つ並ぶ警察のマークはまったく同じものだが、審査委員たちは「違い、気づけますか？」というコピーにまんまとハマって、違いを探そうとした。おそらく本物の警察のマークと違っているのだと推測するが、もしそうなら、広告として効き目があるいいアイデア。
- 佐藤卓氏
- かなり時間をかけて「一体どこが違うんだろう」と考えさせられた。新聞というメディアに合ったアイデア。
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賞名 入選 広告主 トンボ鉛筆 課題 TOMBOWの文具のブランド広告 受賞者 橋本朔良 タイトル ［1］軌跡 ［2］軌跡 段数 ［1］全15段 ［2］全30段（二連版） シリーズ 2点シリーズ - 国井美果氏
- 書き込んだ絵にスーッと消しゴムで消した線を入れるという発想がクリエーティブ。ジェットロケットの激しさのようなものを、言葉を使わずに“消すツール”を使って爽快に痛快に表現している。
- 佐藤卓氏
- ビジュアル全体が消すことによって成立していたら、より良かったと思う。
- 中島信也氏
- とんちも表現力もある。頭も心も動く表現。
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賞名 入選 広告主 富士急行 課題 遊園地「富士急ハイランド」 受賞者 宮田柊花 タイトル 予行練習してんねん。 段数 全30段（二連版） - 中島信也氏
- モノクロの写真が、自分自身の懐かしい大阪時代を思い出す。「予行練習してんねん。」というコピーは関西弁でないとダメ。こういうアホなことをする子、おるんです。いちばん心に響いた作品。
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賞名 入選 広告主 大塚製薬 課題 ポカリスエット 受賞者 ミウラユウタ タイトル 卒業 段数 全15段 - 児島令子氏
- 言葉がなくても「青春」というものを表現している。
- 佐藤卓氏
- 第２ボタンがいろんなことを語ってくれている。ポカリスエットの気持ち良さみたいなものが直球で伝わってくる。
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賞名 入選 広告主 講談社 課題 「読書って楽しいね」 受賞者 寺西徹 タイトル ぼくのプライベートジェット。 段数 全15段 - 国井美果氏
- 本を読む時間のぜいたく感や爽快感が表現できている。
- 佐々木宏氏
- シンプルな「本」という文字の中にジェット機が隠れている。そこに最初は気がつかなかった。罪がないかわいらしいアイデアで、こういう新聞広告があったらいいと思う。
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賞名 入選 広告主 ナイガイ 課題 靴下のマーケットポジションを上げ、ナイガイの靴下を普及させる広告 受賞者 高木俊貴、曽我部光一 タイトル セックスにも、ソックスを。 段数 全30段（二連版） - 佐々木宏氏
- 科学的な実証データに基づいてこの表現に行き着いたことが、とても温かく感じられた。言葉のギミックも、わかりやすくてよかった。
- 佐藤卓氏
- 「オランダの研究で認められています」という言葉でフォローしてくれているので、説得力がある。意外と爽やか。
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賞名 入選 広告主 Netflix 課題 企業広告 受賞者 金山大輝、中島智哉 タイトル Netflixからのお詫び 段数 全15段 - タナカノリユキ氏
- Netflixの作品がアカデミー賞で監督賞などを受賞したという画期的なニュースを、シンプルに赤一色で表現してみせた。プロ顔負けの秀逸な表現。
- 副田高行氏
- ほんの数年前まで日本で認知度が低かったNetflixとその作品が、今では多くの関心を集め、『ROMA』のアカデミー賞受賞も話題となった。そのニュースをわかりやすく伝えている、新聞広告らしい広告。
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賞名 入選 広告主 ナイガイ 課題 靴下のマーケットポジションを上げ、ナイガイの靴下を普及させる広告 受賞者 三好百花 タイトル ［1］ごめんごめん ［2］くつ下履きたい ［3］いいじゃん ［4］マジで?! 段数 ［1］［2］［3］［4］全15段 シリーズ 4点シリーズ - タナカノリユキ氏
- 靴下の見栄えだけでなく、温かさ、気持ち良さ、楽しさを伝えている。長い時間考えさせてくれる表現。
小型広告賞
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賞名 小型広告賞 広告主 トンボ鉛筆 課題 TOMBOWの文具のブランド広告 受賞者 釣瓶昂右、浅井花怜 タイトル ［1］-［24］もしかして：トンボ鉛筆 段数 ［1］-［24］小型（題字下） シリーズ 24点シリーズ -
賞名 小型広告賞 広告主 日本中央競馬会 課題 競馬の楽しみ方を未経験者に伝える広告 受賞者 原田一穂 タイトル ［1］-［24］G1で走るコース 段数 ［1］-［24］小型（天声人語左） 段数 24点シリーズ
審査委員賞
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賞名 審査委員賞（イラストレーション賞） 広告主 ナイガイ 課題 靴下のマーケットポジションを上げ、ナイガイの靴下を普及させる広告 受賞者 光島瑠菜 タイトル 私の毛、ほんとは靴下なんかにあげたくないのよ。 段数 全30段（二連版） -
賞名 審査委員賞（アイデア賞） 広告主 丸美屋食品工業 課題 ３色パック 受賞者 和田彩花 タイトル あさごはん：ごはん、おさかな、たまごやき 段数 全10段 - 佐々木宏氏
- ささやかに、ごはんとふりかけだけで、「おさかな」と「たまごやき」がついた「フルコース」と言っているところがすごくかわいい。10段というサイズ感も悪くない。夕刊に掲載したらいいと思う。
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賞名 審査委員賞（写真賞） 広告主 髙島屋 課題 髙島屋の店舗で買い物するわくわく感を表現する 受賞者 中嶋達也、中村力也、広瀬大 タイトル ［1］お金で買えるものと、買えないものとでここはできている。［2］直前まで、違うものを贈るつもりでした。［3］買う方も、買っていただく方も嬉しい。それが本来のお買い物。［4］お店で買ったものは大切に使う。 段数 ［1］［2］［3］［4］全15段 シリーズ 4点シリーズ
学生奨励賞
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賞名 学生奨励賞１ 広告主 富士急行 課題 遊園地「富士急ハイランド」 受賞者 塚原菜緒 タイトル 絶叫系 段数 全30段（二連版） - 副田高行氏
- ピーマンの切り口が確かに絶叫しているように見える。「絶叫！」ではなく「絶叫系！」というコピーが何だかいい。
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賞名 学生奨励賞２ 広告主 光文社 課題 光文社新書 受賞者 水上雄太 タイトル 次世代の、 段数 全30段（二連版） - 川口清勝氏
- 元号が大正から昭和に変わる時に、内定していた「光文」がスクープ報道されたために「昭和」に変更されたという説がある。昭和から元号が変わる時に、再び「光文」が候補になるのではないかという噂もあったので、そこに着目したおもしろい発想だと思った。
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賞名 学生奨励賞３ 広告主 牛乳石鹸 課題 カウブランド赤箱（化粧石けん） 受賞者 小芦茉帆 タイトル ［1］恋と牛乳石鹸 ［2］友達と牛乳石鹸 ［3］仕事と牛乳石鹸 段数 ［1］［2］［3］全15段 シリーズ 3点シリーズ
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